キャラクター
Count Dooku
ドゥークー伯爵が自ら職務を放棄したことは、ジェダイ騎士団にとって大きな衝撃だった。彼のマスターだったヨーダが騎士団の重鎮であったにもかかわらず、勝気なドゥークーの考え方は、ジェダイ評議会と足並みが揃わないことが多かった。以前彼のパダワンであったクワイ=ガン・ジンも同じ様に挑発的な物の見方をし、評議会に反抗的な態度ばかりとっていた。
ドゥークー伯爵は政治的な理想主義者で、ジェダイが共和国のような堕落した組織に仕えたために自らを弱体化させたと思っている。ジェダイ騎士団を去った後、ドゥークーは何年間か姿を隠していた。そして銀河に潜む反乱者を扇動する政治家として再び現れた。彼は恐るべき速さで、同じ理想を掲げる何千という星系を呼び集めた。その動きは分離主義運動となり、さらに拡大を続け、共和国に亀裂を与え始めた。
ドゥークーの支配下に活動する日和見主義者は一触即発の火種となる可能性がでてきた。こういった不穏時に秩序を維持するためには、全ジェダイが力を集結させなければならない。こういった闘争の中、ジェダイ評議会はこの最悪の紛争を引き起こしたのがドゥークー自身だという考えを拒否した。ジェダイの訓練を受けたものがこのような行為をすることはあり得ないからだ。
けれども、ジェダイはドゥークーの秘密を知らなかった。その優雅なカリスマ性と整然とした政治的主張という隠れ蓑の裏で、ドゥークーはダーク・サイドの力に屈していた。騎士団を離れてから、シスの暗黒卿、ダース・シディアスの誘惑を受けたのだ。シスの慣例にならい、ドゥークーはダーク・ティラナスという名を授かり、既に圧倒的と言えるその武装に、偽りと背信という新たな武器を加えたのだ。
2つの名の下で、ドゥークーは旧共和国に最期をもたらす密使を集め始めた。ティラナスの名では、悪名高い賞金稼ぎのジャンゴ・フェットを、カミーノで秘密裏に製造されているクローン軍のホストとして雇った。ドゥークーという名では、銀河で最も有力な実業界の貪欲な大物たちを集め、手を携えて共和国に立ち向かおうと訴えるのだった。
ジオノーシスの巨大な尖塔の奥で、ドゥークーは独立星系連合を正式に結成する会合を開いていた。分離派の元老院議員と並んで、コマース・ギルド、通商連合、企業同盟、インター・ギャラクティック銀行グループ、テクノ・ユニオンの代表らが資産を集結させ、銀河で最も大規模な軍隊を創設しようとしていた。分離主義者は戦闘態勢にはいっていた。
ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービは謀反者たちの会合を目の当たりにし共和国に警告を送るが、その後、捕らえられてしまう。ドゥークーはジオノーシスの地下牢でケノービの前に現れ、共和国の事実を暴露する。共和国はじわじわと、ダース・シディアスの支配下に入っていたのだ。ドゥークーが信じられないオビ=ワンは、その言葉に疑いをもち、共に腐敗を暴こうというドゥークーの誘いをはねつけた。
ケノービは間もなくアナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラと合流した。2人はケノービを救出しようとジオノーシスに駆けつけたが、失敗したのだった。捕虜となった3人の英雄は処刑用のアリーナに移された。しかし、危機一髪で到着したジェダイの軍勢のおかげで死を免れた。
分離主義勢のドロイド兵はジェダイとの戦いの後、新たに結成された共和国のクローン軍を迎え撃つこととなった。ドゥークーは逃亡を企てたが、アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービに阻止された。2人のジェダイはライトセイバーで戦ったが、ドゥークーの古代の型にのっとった熟練したライトセイバー使いには、青臭い戦闘員では歯が立たなかった。2人が傷を負って倒れた時、秘密の格納庫にもう1人のジェダイが現れた。
ジェダイ・マスターのヨーダがドゥークーと対戦した。双方はフォースの力で激戦を交わしたが、どちらも一歩も譲らないままライトセイバーの戦いへと移った。スピードにかすむ光を交わらせ、ふたりのフォースの使い手は戦った。優勢に立つことはないと踏んだドゥークーは、ケノービとスカイウォーカーの上にクレーンを倒し、ヨーダの気をそらせた。そしてヨーダがフォースを使って仲間を助ける間に、ドゥークーは逃亡した。
ジェダイは逃亡したドゥークーのダーク・サイドへの屈服を知ったが、シスと手を組んだことにはまだ気付いていなかった。独特の風貌の星間セイル・シップに乗り、ドゥークーはコルサントの朽ち果てた倉庫地帯を目指した。そしてその場所で主人のダース・シディアスに謁見し、吉報を伝えた。
クローン戦争が勃発した。
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