組織
the Empire
肥大化した旧共和国の亡骸から、野心を持つ政治家が銀河帝国を築きあげた。帝国の新しい秩序とは、旧共和国にはびこった不正と非効率性を一掃することだった。
帝国は銀河系の住人に新たな希望を与える代わりに、フォースのダークサイドに支配された闇の独裁者が統治する専制政権となった。個人の自由は奪われ、元老院による統括の代わりに、良心のかけらもない地方の総督による支配が行われた。
帝国の拡大に従って、強大な軍隊が作りあげられた。帝国の領土にある多くの造船所ではスター・デストロイヤーやタイ・ファイターといった巨大な艦隊が製造された。かつてはジェダイ騎士たちの役割であった銀河系の秩序を守る任務は、帝国軍の艦隊が受け持ち、帝国の誕生によってジェダイ騎士は一掃された。
帝国の支配は、恐怖の支配だった。権力に飢えた軍人や技術者たちは、帝国に逆らう人々を脅すために、次々とより強力な破壊兵器を開発していった。その頂点を極めたのが、想像もつかないような強力な武器を持った移動宇宙ステーション、デス・スターの建設だった。デス・スターのスーパーレーザーが最大威力を発揮すると、惑星を破壊することさえ可能なのだ。
帝国軍の強大な力にも関わらず、というよりも強大であったからこそ、彼らに対抗する声も高まっていった。小規模な抵抗運動がまとめられて、共和国を復活させるための同盟が結ばれた。当初は、帝国軍に対抗するには自由の戦士たちはあまりにも力不足のように思えた。しかし、反乱同盟軍はヤヴィンの戦いでデス・スターを破壊して、大勝利を収めたのだ。
明らかな脅威となった反乱同盟軍は、帝国の逆襲を受ける。同盟軍の中核グループは本部を移して、3年間を秘密基地で過ごした。しかし、ホスの戦いでの帝国軍の猛撃によって基地は破壊される。その数ヵ月後、同盟軍は帝国軍の巨大兵器が製造中であることを知った。第二デス・スターは、エンドアの衛星で完成間近の状態だった。ボサンのスパイが集めた情報によって、同盟軍はパルパティーン皇帝が製造の最終段階を確認するためにデス・スターに乗ることを知った。
つまり、平和な緑のエンドアには未完成で攻撃が可能な帝国軍の巨大兵器と皇帝自身という願ってもない標的が同時に存在するということだ。しかし、これは帝国軍のわなだった。エンドアの戦いは、パルパティーン皇帝が銀河系における内乱の最終決戦の場として企てたものだった。しかし、皇帝は同盟軍の機転に富んだ作戦と、信頼する部下の裏切りは予見できなかった。
パルパティーン皇帝はエンドアの戦いで亡くなり、第二デス・スターは破壊された。この打撃によって、銀河帝国による恐怖の政治は終焉を迎えた。同盟軍は新共和国を成立させて、銀河系の惑星は新たに手に入れた自由を歓迎した。
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