ビークル
TIE crawler
TIEクローラーは、全く異なる二種類の乗り物の信じられないような組み合わせである。大量生産される安価な地上戦闘用ビークルで、皇帝が復興させる前のコルサントを荒廃させた帝国内乱時代には、そのようなビークルが人気を得ていた。このタイ・クローラーは、エンドアの戦いの後、ある時期に、自由な活動を始めたサンテ/シーナー・テクノロジーズ社から新しく発表されたデザインのひとつだ。シーナー・フリート・システムズ社を所有する、独立心旺盛なサンテ一族は、長年、帝国との契約の制限の多さに苛立っていた。帝国の敗北によって、彼らは独立する機会を見つけたのである。衰弱しつつある帝国と台頭する新共和国との間に起きた戦いでは、サンテは中立であるよう努めた。帝国の将軍に向けてTIEファイターを生産し続けたが、それは自分たちの利益のためであった。
新しい市場を開発するため、TIEクローラーは比較的安価に生産販売できる戦闘用小型ビークル(CAV)として考案された。部品とデザインを流用することで、コストと乗員の訓練期間が削減できる。TIEクローラー(公式にはセンチュリー・タンクと呼ばれる)は、TIEファイターのコックピットをふたつの巨大なタンクの車輪の間にはさんだ格好だ。定員はひとりだけで、操縦手と銃手を兼ねることになる。タンクの車輪を時速90キロで走らせるのは、二基のサンテSSct起動装置だ。操縦手はフット・コントローラーで方向と速度を調整し、手動操縦桿で火器類を制御する。
このTIEクローラーには、たいていのTIEのコックピットの先端に見られる、おなじみの中型ブラスター・キャノンが一対搭載されている。コックピットの下には、格納式のライト・ターボレーザーがあり、このタンクにかなりの火力を持たせている。
将軍たちが帝国の前首都を制圧しようと争った、コルサントの帝国内乱では、多くのTIEクローラーが見られた。空中戦が終わり、帝国の征服者候補たちがこの地を制圧しようとしたときに、安価なTIEクローラーは、効率の悪い地上戦に多数投入された。
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